Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
硝子越しの向うに見える夜景を眺める怜の視線はぼんやりとしている。


愛香さんのコトを考えてるの?怜



こんなにも近くに居るのに、怜がどこか遠い存在に感じる。



「…悪いけど…夕食は食べられない…」


怜が踵を返した途端、ソファの背凭れを掴み、その場に蹲った。



「怜??」



私は怜に歩み寄る。



「何だか…身体が熱い…」


私は怜の額に手を当てた。



「熱があるわ・・・」


「熱か・・・」


「ベットまで歩ける?」


「無理かも…」


怜はそのまま意識を失ってしまった。











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