Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「紗月のお腹に触れたのは久し振りだな…」



「今…赤ちゃんが動きましたよ」


「これが胎動か…確かに、紗月のお腹の中で何かが蠢いている」


怜は初めて胎動を感じ、満面の笑みを浮かべ、私と喜びを分かち合った。



「紗月のお腹の中には本当に赤ちゃんが居るんだな…」


「怜、いい加減に父親としての自覚を持って下さい…」


「俺はちゃんと父親の自覚を持っている。佑介と同類にするな…」


「それって…佑介さんに失礼ですよ」


「いいの…佑介は赤ちゃんが生まれるまで…円のお腹が大きいのは唯の食べ過ぎだと思っていたヤツだから…」



「それは…佑介さん酷いですね…」


「酷いだろ??」


「私も怜に同調するわ」




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