Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
俺は瀬川を見舞った。


「社長…」


「調子はどうだ?」


「調子ですか・・・まぁまぁですよ」


瀬川はお腹を押さえながら上体を起こそうとした。


「寝たままでいいぞ。瀬川」


「いえ、社長にお伝えしたいコトがあるんです」


「何だ?」


俺は瀬川のベットの脇に置かれたパイプ椅子に腰を下ろした。


「今日…元カノの愛香さんが俺の見舞いに来ました…」


「そうか…愛香は元気だったか?」


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