Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
俺は恋愛に関して疎いタイプではない。この時、直感した。


―――――紗耶香お嬢様は俺に恋をしていると。



俺の直感は見事に的中した。


お嬢様が神楽坂家の屋敷を出る最後の夜。



「どうぞ」

ホットミルクを淹れて紗耶香お嬢様に出した。

お嬢様は毎晩…ホットミルクを飲んで身体を少し温めてお休みになる。


「ありがとう…瀬川」


「お嬢様とも明日でお別れですね…」


お嬢様のお世話して2年・・・


俺も4月からは社会人となり、旦那様の会社に就職する。





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