Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
俺は大切に大切に栞を使っていた。
「瀬川…お前の手帳にはいつも…その栞が挟まってるな…」
怜様が今日のスケジュールを読み上げていると強引に手帳に挟まっていた栞を奪った。
「それは…大切な人から貰ったモノです!返してください!!社長」
「大切な人ね…俺の知り合いか?」
「返してください!!社長」
怜様は向きに怒る俺に観念して、素直に栞を返してくれた。
「…本当に大切なモノなんです。これしか想い出の品がなくて・・・」
お嬢様が屋敷を去り、俺は心の空洞に気づいた。
俺は執事で、彼女はお嬢様。
俺は紗耶香お嬢様が去り、己のキモチに気づいしまった。でも、気づいたからと言って、彼女の想いに応えるコトは出来なかった。
「瀬川…お前の手帳にはいつも…その栞が挟まってるな…」
怜様が今日のスケジュールを読み上げていると強引に手帳に挟まっていた栞を奪った。
「それは…大切な人から貰ったモノです!返してください!!社長」
「大切な人ね…俺の知り合いか?」
「返してください!!社長」
怜様は向きに怒る俺に観念して、素直に栞を返してくれた。
「…本当に大切なモノなんです。これしか想い出の品がなくて・・・」
お嬢様が屋敷を去り、俺は心の空洞に気づいた。
俺は執事で、彼女はお嬢様。
俺は紗耶香お嬢様が去り、己のキモチに気づいしまった。でも、気づいたからと言って、彼女の想いに応えるコトは出来なかった。