Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
一子会長のこめかみの血管は切れそうなぐらい浮き出ている。


会長の怒りは沸点を超えていた。



「怜…私は反対ですから…」


「俺達は、叔母様に反対されようが結婚します!!そして、お爺様の遺言状通り…2年以内には2世の顔もお見せしますから…期待しておいてください!!」


「怜貴方は、結婚しないと…」


「俺は社長の椅子を守りたいし、金も欲しい…叔母様と同じで強欲なんですよ。血は争えませんよね」


怜様の瞳は悪意に満ち、一子会長を挑発する。

二人は火花を散らすかのように激しく睨み合った。
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