Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
俺は彼女の手を優しく取って、甲に唇を寄せる。
これだけで満足なんて出来ない。俺も生身の男だ。紗耶香お嬢様を見ていると心の奥に劣情が蠢く。
このまま、ドレスを引き剥がして、彼女を抱きたいーーー・・・
俺の全身を駆け巡る血は紛れもなく親父の血。
母さんには申し訳ないが、息子の俺も叶わない恋に心を巣食われてしまったようだ。
*********
俺が紗耶香お嬢様を部屋に運ぶのを怜様に目撃されていた。
月曜日。
『レオン』本社社長室。
「紗耶香に手を出したのか?瀬川」
「何もしてませんよ。社長。紗耶香お嬢様と俺では身分が違い過ぎます。布津子様だって黙ってはいないでしょう」
それに、布津子様は親父と一子会長の内縁関係に猛反対している。
息子である俺が娘の紗耶香お嬢様に手を出せば…
「俺は…一子会長が勧める見合い話を受けます。だから、波風は立たせないで下さい。社長」
「瀬川!?」
これだけで満足なんて出来ない。俺も生身の男だ。紗耶香お嬢様を見ていると心の奥に劣情が蠢く。
このまま、ドレスを引き剥がして、彼女を抱きたいーーー・・・
俺の全身を駆け巡る血は紛れもなく親父の血。
母さんには申し訳ないが、息子の俺も叶わない恋に心を巣食われてしまったようだ。
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俺が紗耶香お嬢様を部屋に運ぶのを怜様に目撃されていた。
月曜日。
『レオン』本社社長室。
「紗耶香に手を出したのか?瀬川」
「何もしてませんよ。社長。紗耶香お嬢様と俺では身分が違い過ぎます。布津子様だって黙ってはいないでしょう」
それに、布津子様は親父と一子会長の内縁関係に猛反対している。
息子である俺が娘の紗耶香お嬢様に手を出せば…
「俺は…一子会長が勧める見合い話を受けます。だから、波風は立たせないで下さい。社長」
「瀬川!?」