Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
俺は紗耶香お嬢様を使用していない会議室に連れ込んだ。


「ここが社長室ですか?」


「いいえ、ここは第一会議室です。少し…貴方と話がしたくて」


「一昨日の見合いの件ですか?瀬川」


「どうして綾部さんに恋人だと嘘を付いたんですか?」



「復讐よ!!私をフッた貴方が…私よりも先に幸せになるコトが許せなかったのよ!」


「お嬢様をフッたのはもう10年前のコトですよ。10年間も俺に復讐したいと考えていたのですか?」



「・・・そうよ!!」


「お嬢様は嘘を付いています…」


――――――今でも紗耶香お嬢様は俺を忘れずにいた。






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