Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「副社長」


「あ…後どれくらい詰めそうだ?加藤マネジャー」


「!?」



「これで結構です…ありがとうございました。副社長」



「レイアウトの変更を命令したのはこの俺だ」



「この台車を運んでくれ」



「はい」



俺は加藤マネジャーに後は任せた。



「副社長って…」


彼女の穏やかだった表情が硬くなっていた。



「俺は神楽坂怜…『レオン』の副社長だよ。角南さん」



「し、失礼を致しました」



彼女はペコペコと俺に頭を下げる。




「別にいいよ~久し振りに楽しい時間を過ごした。礼を言うよ。角南さん」


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