Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
《6》婚姻届
―紗月sideー
ようやく涙が止り、目を閉じているとドアの開く音が聞こえた。
怜が寝室に入って来た。
静かに鼓動を刻んでいた心臓が急に高鳴る。
彼は私の寝ているそばに腰を下ろして来た。
これって…また寝込みを襲うつもり?
彼は私の目許に指先を伸ばして、何かに気づいた。私の涙の痕に気づいたのだろうか?
急に私の身体に身体を添わすように横たえて、ギュッと抱き締めて来た。
このまま、手を出すようなら…目を開いて睨んでやろうと思ったけど。彼は『ゴメン』と一言耳許で囁いた。
彼はそのまま身体を起こして、自分の寝るスペースに入って就寝してしまった。
怜が寝室に入って来た。
静かに鼓動を刻んでいた心臓が急に高鳴る。
彼は私の寝ているそばに腰を下ろして来た。
これって…また寝込みを襲うつもり?
彼は私の目許に指先を伸ばして、何かに気づいた。私の涙の痕に気づいたのだろうか?
急に私の身体に身体を添わすように横たえて、ギュッと抱き締めて来た。
このまま、手を出すようなら…目を開いて睨んでやろうと思ったけど。彼は『ゴメン』と一言耳許で囁いた。
彼はそのまま身体を起こして、自分の寝るスペースに入って就寝してしまった。