Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~

―怜sideー

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「ただいま、帰ったぞ」


「・・・」


紗月はソファの上に胡坐をかき、耳にヘッドフォンをかけて音楽を聴いていた。


食卓にはカップラーメンの山。


「あのさ・・・」


「何?」



紗月は不機嫌マックスで俺を睨む。



「な、何があったんだ?それよりも…俺の晩飯は?」



「食卓に置いてあるでしょ?どれでも好きなモノを召し上がれ」


「…妻としての役目は??」


「私から…仕事を奪っておいて…」


紗月は俺にソファにクッションを投げつける。
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