Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
レジ係の仕事を馬鹿にしたワケじゃない。


俺もついカァーとなって紗月を怒らせてしまった。


俺はポットの熱い湯をカップ麺に注ぎ、蓋を閉めた。


食卓の椅子に座り、頬杖を付き、仲直りの方法を考える。


食卓の上に置いたスマホが振動する。



電話だ…ディスプレイで通話相手は確かめた。


―――――伊集院佑介か・・・



「何だ?佑介??」


―――――メール見たぞ。結婚したんだって??どんな女だ?可愛い系か?綺麗系?



佑介は俺に質問を連打する。電話越しで鼻の下を伸ばす佑介の顔を想像して笑った。



「綺麗系だが…気は強い。新婚早々から…喧嘩した。どうすればいい?」



―――――どちらが悪いんだ?



「俺かな?」



―――――じゃあ~誠意を持って謝れよ







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