Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
山の中腹にある怜の別荘。


私は真っ暗な室内でブレーカーを点けに行った怜が戻るを待つ。

目が暗闇に慣れそうになった矢先、室内全ての電気が点灯する。


私は眩い光に目を瞑ってしまった。



「戻ったぞ」


「お帰り…」


「まぁ、ソファにでも座れ」


「うん」



私はダークブラウンのソファに腰を下ろした。



怜は、リビングから見える対面式のキッチンに立ち、何かを物色していた。



「何してるの?」



「食い物があるが調べてる…レトルトカレーとパックのご飯はあるようだ」









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