Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
私はパックのご飯をレンジで温め、怜が鍋に湯を沸かして、レトルトカレーを温めた。


二人の共同作業で僅か5分で夕食は完成する。



「この別荘は怜のモノ?」



「元は父の別荘だ」


「へぇー」


「そう言えば…怜のご両親は?」



「二人とも死んだよ」



「そうなんだ…ゴメンなさい…何も知らなくて…」



「俺も紗月のコト、何も知らなくてゴメン…」



「いいのよ…」


怜は熱いカレーをフーフーしながら口に運んだ。


< 91 / 355 >

この作品をシェア

pagetop