Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「紗月…本気で俺の子を産む気あるか?」



「…それが貴方の望みでしょ?怜」



「俺の望みだ…」


怜は普通に返して来た。


かえってそれが私の胸を締め付ける。怜が私のコト…子供を産ませる道具にしか思っていないコトを示すから。



「…どうして…私に子供を産ませたいの?_」



「それは…それはだな・・・」


怜は語尾を濁して頬を染める。




「君が俺をスキだから…」


私のキモチは怜に見透かされていた。私の頬も染まっていく。



「まちが…」



「私、怜がスキだよ。私はずっと貴方を素敵な男性だと思っていた」







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