あたしだけの王子様







あほらしい会話をしていると……




「…………て……やん」

「め………なー…………」




途切れて聞こえてきた声


はしゃいでいたことに
急に恥ずかしくなった俺は
黙って身長をはかることに。




「んー?これどーやってするんやろ?」




隆也に問いかけたつもりだったが



「たのむたのむたのむたのむ
神様仏様女神様
幸人の身長縮めてください!」


とブツブツ言いながら祈っていた。




「それねぇ、その下にボタンがあるから
ボタン押して」



あほやなーと思って呆れていたら
なかなか遠いとこから
ボタンのある場所を教えてくれた。





その下?どこや?



しゃがんだりして見てみるが
ボタンらしきものは見つからない。



あかん、わからん


っと先生に言おうとした時…






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