恋か愛か。
2. 太“陽”みたいにあったかい“恋”の“歌”
私はたまに父の病院へ来る。
ロビーは時間の流れが穏やかで落ち着く。
『今日は病院内回ってみようかな。』
たまに小児科の子達と遊ぶ為に病院内をうろついてみる。
『中庭。来るの何年ぶりだろう?』
中庭は時間を忘れさせてくれる。広くて静か。大好き。
『〜♪〜〜♪』
ん?綺麗な声。ギターの弾き語りかな?
最初は誰かがCDでも聴いているのかと思った。
私は誘われるように歌の聴こえるほうに進んだ
そこにいたのは同じ年くらいの男の子だった。
私は動けなくなった。聴き入って目が離せない。
そしてびっくりした。私の世界と違って彼の世界は歌を聴いてわかるくらいにキラキラしていたから。