キミと帰る道
◆15 儚い恋心
【◆15 儚い恋心】
(すず)
「なんか、藤谷くん柔らかくなったよねぇ〜」
「わかるっ。 話しかけたらふつうに絡んでくれるしさ。
前までは顔だけだったけど、あんなんだったら惚れるよね!」
———お昼休み。
お弁当を食べ終えたいつもの3人で、隣のクラスのあみちゃんのところに遊びに行こうとドアの前まで行くと。
ドアから中を覗く女の子たちの話し声が聞こえた。
そう思われるようになったんだ…。
人の覚え方を工夫したのかな?
みんなと仲良くなれて、よかったね…。
届かない言葉だけど。
あみちゃんの後ろの席で、いろいろな人と楽しそうに話す藤谷くんに向けて。
心の中でそう言う。
「すず? どうした?」
「…っえ? ごめん…」
ぼーっとしてたからか、優芽ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んできた。
あみちゃんの席では聖羅ちゃんとあみちゃんが楽しそうに話している。
(すず)
「なんか、藤谷くん柔らかくなったよねぇ〜」
「わかるっ。 話しかけたらふつうに絡んでくれるしさ。
前までは顔だけだったけど、あんなんだったら惚れるよね!」
———お昼休み。
お弁当を食べ終えたいつもの3人で、隣のクラスのあみちゃんのところに遊びに行こうとドアの前まで行くと。
ドアから中を覗く女の子たちの話し声が聞こえた。
そう思われるようになったんだ…。
人の覚え方を工夫したのかな?
みんなと仲良くなれて、よかったね…。
届かない言葉だけど。
あみちゃんの後ろの席で、いろいろな人と楽しそうに話す藤谷くんに向けて。
心の中でそう言う。
「すず? どうした?」
「…っえ? ごめん…」
ぼーっとしてたからか、優芽ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んできた。
あみちゃんの席では聖羅ちゃんとあみちゃんが楽しそうに話している。