キミと帰る道
「あ、優芽ちゃん、すずちゃん。
おはよ〜っ」
「おはよう」
私は聖羅ちゃんに挨拶を返して。
優芽ちゃんと一緒に、ふたりのいる階段の踊り場に行く。
「ねえ、聖羅何組だった?」
「そういえば、ふたりは同じクラスみたいだね!
残念だなあ…。 あたしは、4組だった」
…隣のクラスなんだ。
それなら、いつでも会えるよね!
少し悲しい顔をした聖羅ちゃん。
クラス替えってこういうところが嫌だよね。
仲良い人と離れちゃうもん。
「聖羅ちゃん!
お昼は一緒に食べようっ」
「っえ? …いいの?」
「当たり前だよ!
ね、優芽ちゃんっ」
「そうだね。
聖羅とすずと3人でいるの楽しいし。
クラス変わったからって友達辞めるわけじゃないんだしさ」
うん、優芽ちゃんの言う通り。
私は…これからもこのふたりと仲良くしたいから。
聖羅ちゃんと、前みたいにちゃんと仲良くしたいから。