キミと帰る道
◆17 伝えたい想い
【◆17 伝えたい想い】
(光輝)
———なんだか、もやもやする。
なにかが喉につっかえてるみたいに。
この頃ずっとそんな気持ちで。
気分は晴れ晴れしない。
そう思い耽ながら、窓側の席の俺は曇っている窓の外を眺める。
「光輝ー! お弁当食べてくるっ」
うきうきしたような、そんな声が聞こえて、俺はその声のほうを見る。
「…どこに?」
お弁当箱を持って、俺の席に来た聖羅にそう返すと。
聖羅は『え?』と首を傾げた。
「どこって、優芽ちゃんとすずちゃんのところだよ…」
「……そっか」
そんな友達、違うクラスにいたんだな。
…誰だっけ。
その、聖羅の友達は……。
頭がガンガンする。
まるで思い出させないかのように。
(光輝)
———なんだか、もやもやする。
なにかが喉につっかえてるみたいに。
この頃ずっとそんな気持ちで。
気分は晴れ晴れしない。
そう思い耽ながら、窓側の席の俺は曇っている窓の外を眺める。
「光輝ー! お弁当食べてくるっ」
うきうきしたような、そんな声が聞こえて、俺はその声のほうを見る。
「…どこに?」
お弁当箱を持って、俺の席に来た聖羅にそう返すと。
聖羅は『え?』と首を傾げた。
「どこって、優芽ちゃんとすずちゃんのところだよ…」
「……そっか」
そんな友達、違うクラスにいたんだな。
…誰だっけ。
その、聖羅の友達は……。
頭がガンガンする。
まるで思い出させないかのように。