ユーレイくんの恋愛事情
あ、今日学校だ…
「昨日の朝、急に飛び出していったと思ったら死んだような顔で帰ってくるし、帰ってきても部屋から出てこないし、ご飯も食べてないしさ」
「……」
あたしは黙ることしかできなかった。
「何があったか知らないけどさ、ご飯の時ぐらい出てきてよ。母さんも心配してるから」
「うん…ごめんね…」
「うん、じゃ、学校行ってきます」
「行ってらっしゃい」
ひきつってたかも知れないけど笑顔で見送った。
そして、陸は部屋から出ていった。