ユーレイくんの恋愛事情



「仕方ないじゃん、唯のこと好きなんだから」



夏輝さんは少しムッとした顔で言うけど、あたしは思わず頬を染める。






そんなあたしを見て夏輝さんは、意地悪そうに笑って



「照れてんの?唯、可愛いね」


追い打ちをかける。





「へ、へれへなんひゃ…。ほれひょり、はなりへくらはい」
(て、照れてなんか…。それより、離して下さい)



どうにか、聞き取ってくれた夏輝さんは、ごめんごめんって離してくれたけど、つままれてた所がヒリヒリする。

< 359 / 363 >

この作品をシェア

pagetop