それでもずっと、君を愛す。
まだ夏休みも始まってないっていうのに、なんであんな猫かぶりに…
あいつ、絶対仕事してくんない!
「よろしくね、汐音ちゃん。」
何よ、気安く名前で呼ぶなっての!
キッ、と相手の方を睨む。
「そんな睨まないでよ。これから一緒に仕事する仲でしょう?」
そう言いながら、私の頭をぽんぽん、と軽く叩いた。
くそぅ、このチャラチャラ王子め。
公園で話したときは普通の男の子、って感じしたのに…
今じゃただの猫かぶり王子だって。
でも、実行委員、任されたからにはちゃんとやんないと。
この面倒な王子の分もね。
「じゃあ実行委員、あとは頼んだぞ。」
「「はい」」
頼んだぞ、って言われても…
先生の期待には応えたいけどさ、、、
私たちに、更なる負荷を与えるように、「今年の実行委員は優秀だもんなー」と呟いて教室を出て行く先生。
いや、正確には私たち、じゃなく、私なのかもしれない。
だってほら、隣を見ても、なんの気もなしに立ってる男子生徒がいるだけだもん。
これからどうやって過ごしていけばいいのでしょう、、、。