それでもずっと、君を愛す。


「おい、長谷川ー!」




先生に名前を呼ばれ、急いで席から立つ。




「んじゃ、今日の放課後よろしくな!」



「あ、はい。」



そうだった、今日の放課後、文化祭で何やるか決めろって言われてたんだっけ、、、



完全に忘れてたわ。



うちの学校は、文化祭に随分と力を入れるみたいで、準備も少々早いような気がする。




それにしてもあの人、ちゃんとやってくれるのかな?




つくづく心配。




まあ、それは私が頑張ればいいとして、クラスのみんなが意見出さなかったときのために原案も立てておかないと。予算やら何やら、、、





ふと、窓の外を見る。




空はカラッと晴れていてまさにピクニック日和。




まあ、私の心はどんより雨雲が立ち込めていますが。




「あら、汐音。大変そうね~♡実行委員さん♪」



「う、わ、なんだ。紅葉か。
ちょっとごめん。今忙しいから。」



放課後、いやせめて昼までには原案だけでも完成させないと。



「え、なんでよ。少しくらいいいじゃないの。」



そんな拗ねた顔しても何も変わりませんよ。



こっちは忙しいんです。



「で?どうしたのかしら?」




「…………………は?」




暫くの沈黙と聞き返すような言葉。






というか。全く意味がわからない。



「だから!どうなのよ?って!」




「意味がわからないんですが?」




なぜに同じ質問をするかねー。




わからない、って言ってるのに。





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