それでもずっと、君を愛す。
ーーーー放課後。
帰りのHRは終わったが、まだクラスのみんなは席についている。
そう、放課後は文化祭の話し合いがあるんだった。
私は席を立ち、教卓の前へと向かう。
「えと、じゃあ早速、文化祭の屋台決めをしたいと思います。何か案のある人、いますか?」
うちの文化祭は屋台式で、屋台そのものは学校が準備してくれるが、看板や飾り付けなどは私たちに任されることになっている。
だが、教室も使っていいらしく、屋台は飾り付けをすれば、宣伝所として利用してもいいらしい。
「僕は、メイド喫茶がいいなー。かわい子ちゃん達のメイド姿、見てみたいし♡」
それに女子がキャー♡と歓声をあげる。
……て、なんで?富谷遥樹が発言してるの…?
「…っ!あんたは実行委員でしょ?!前に出て進行する!メイド喫茶は人気だもの、できない!却下!わかった?!」
「わ、わかったって。だからそんな怒んないで?ね?」
また得意の王子様スマイルだ。
ほんと、私がそんなので機嫌直すと思ってんのかしら。