それでもずっと、君を愛す。
ーーーーー昼休み。
お弁当を持っていくために、カバンの中へと手を突っ込む。
「…ん?紙が入ってる…?」
その紙を取り出してみる。
ノートの端を破ったような手のひらに乗るくらいの小さな紙切れだった。
膝の上でこそこそと紙切れを広げてみる。
『昼休み、屋上で。』
鉛筆で乱暴にそう書き殴られていた。
筆跡が荒いため、一瞬、何が書いてあるのかわからなかったが。
「はぁ…嫌な予感しかしない…」
取りあえずお弁当は後にして、屋上に向かうことにした。
「紅葉!私急用できちゃったから先お昼食べてて!!」
教室の扉を開けながら紅葉に向かい言った。
「え、あ、うん。わかった…」
「じゃね!」
ここは逃げずに素直に屋上に向かった方がいいだろう。
どうせ富谷遥樹のことだ。
私は悪くないんだから言ってくれれば分かるはず…うん。きっと。