それでもずっと、君を愛す。
「汐音、帰るわよ〜」
「あ、あれ?水瀬さんは?今日も一緒に帰るんじゃないの?」
紅葉、いっつも、水瀬さんと一緒に帰ってたから、てっきり今日も一緒に帰るのかと思ってたんだけど、、、
「今日蒼ね、サークルの用事があるとかなんとかで迎えこれないんだってさ。
だから一緒に帰ろ?」
「そっか〜。そうだよね。水瀬さんも大学生だしね〜!じゃ、久しぶりに一緒に帰らせていただきますか‼︎」
紅葉を溺愛してる水瀬さんを妬かせない程度に。
水瀬さん、すんごい紅葉のこと溺愛してるんだろうな。
忙しいはずなのに、毎日迎えに来てたし。
そんな紅葉に、憧れる。
内心、本当は彼氏欲しい、なんて思ってたり。
「汐音〜、今彼氏欲しい、って思ったでしょ!」
「ん、なんで?」
「親友の勘?」
そっか、親友の勘ね。
「さすが、紅葉。」
ぼそっと呟くけど、紅葉はなんら気にしてない。