嫌われ者に恋をしました

 明るい中で見る雪菜は白く輝いて、本当に綺麗だった。

 その時ふと、営業所でセクハラなオッサンに雪菜が触られたことを思い出して、この柔らかい体に他の男の手が触れたなんて許せない、と怒りがふつふつ湧いてきた。

「他の男に触られたら許さない」

 隼人に翻弄されて虚ろな瞳をしていた雪菜が、フッと現実に戻った顔をした。

「……そんなこと、されません」

「セクハラもだよ」

「それは……」

「お願いだから、触られないようにして」

「努力……します」
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