好きからヤンデレ
斗真said
サイレン音が聞こえ始めた。
夕焼けの染まった顔は、だんだんとくしゃくしゃになって
俺の胸に飛び込んできた。
空実は例えるなら、行き場のない天使だ。
かなり難しい例えだが、
よくよく考えればそうではない。
悪いことをしたなら地獄へ
いいことをしたなら天国へ
そして俺は、
それを振り分ける天秤を持つ王かな...?
空実は、誰からも愛された。
愛されすぎた。
学年の半分の男子は俺と同じように
彼女にしたいと思ったことだろう。
いや、後輩や先輩だって一目見た日には噂もんだ。
だから、誰にも渡したくなかった
飽きて欲しくなかった。
空実を離したくない。
空実は付き合うなら俺しかいないんだ。
そして、俺にも空実しかいない。
付き合う?
馬鹿だ。
付き合って飽きられたらどうする。
離れて行ったらどうする?
今のままでいい。
向こうがちょっとでも俺以外の人を気にするなら、
その時はキスでもすれば心は戻ってくる。
だけど、飽きられたら終わりだ。
だからだ。
離れるしかない現状なら、自分から離れよう。
どうせまた会える。
俺が会いに行くさ。
どんな方法でも。
あぁ、だけどそれも、昔の話。
「斗真くん、刑事の山田智治です。」
この手に収まるこの子を、
俺は、
「好き」
空実の言葉で
俺は、
狂わされる。
サイレン音が聞こえ始めた。
夕焼けの染まった顔は、だんだんとくしゃくしゃになって
俺の胸に飛び込んできた。
空実は例えるなら、行き場のない天使だ。
かなり難しい例えだが、
よくよく考えればそうではない。
悪いことをしたなら地獄へ
いいことをしたなら天国へ
そして俺は、
それを振り分ける天秤を持つ王かな...?
空実は、誰からも愛された。
愛されすぎた。
学年の半分の男子は俺と同じように
彼女にしたいと思ったことだろう。
いや、後輩や先輩だって一目見た日には噂もんだ。
だから、誰にも渡したくなかった
飽きて欲しくなかった。
空実を離したくない。
空実は付き合うなら俺しかいないんだ。
そして、俺にも空実しかいない。
付き合う?
馬鹿だ。
付き合って飽きられたらどうする。
離れて行ったらどうする?
今のままでいい。
向こうがちょっとでも俺以外の人を気にするなら、
その時はキスでもすれば心は戻ってくる。
だけど、飽きられたら終わりだ。
だからだ。
離れるしかない現状なら、自分から離れよう。
どうせまた会える。
俺が会いに行くさ。
どんな方法でも。
あぁ、だけどそれも、昔の話。
「斗真くん、刑事の山田智治です。」
この手に収まるこの子を、
俺は、
「好き」
空実の言葉で
俺は、
狂わされる。