鳴り響く、空に向かって。
第一章
ドクッドクッ.......
どうすればこの心臓は止まるのだろう。
でもこの緊張感、嫌いじゃないんだ。
「set....」と、スターターの人はゆっくりと言った。
俺はゆっくりとお尻を上げスタートの体制をとる。
もうなにも考えることなんてない、ただ走ればいいんだ。
バトンを智也に渡すだけでいい!
みんなにつなぐんだ!.......
パンッ
そんなことを胸に思う中、高校三年の春、一回目の試合が始まったんだ。
どうすればこの心臓は止まるのだろう。
でもこの緊張感、嫌いじゃないんだ。
「set....」と、スターターの人はゆっくりと言った。
俺はゆっくりとお尻を上げスタートの体制をとる。
もうなにも考えることなんてない、ただ走ればいいんだ。
バトンを智也に渡すだけでいい!
みんなにつなぐんだ!.......
パンッ
そんなことを胸に思う中、高校三年の春、一回目の試合が始まったんだ。