幼馴染みと、異世界に

「ようこそ、いらっしゃいました」

着いたのはーーー

見たことのない、お城。

「どうぞ、お入りください」


「まずは説明から入らせていただきます。

このほしはバユアカスタン。あなた方がいたのは……地球、という名のところではないでしょうか」


「そうね。私達は地球にいたわ」


「簡単に説明させていただきますと、地球がある世界とバユアカスタンがある世界は真逆にあるのです。
あっちが上ならこっちは下。こっちが上ならあっちは下に位置するのです。」


「つまりぃ、1本の線が横に引いてあるとするとぉ、上と下に分かれてるってことぉ?」

あ、じゃあ私達の今いる世界と私達がいるべき世界と2つあるというわけね

「そう考えると楽でしょう。
そうはいっても真逆の位置に世界があるだけです。
生活面ではほとんどおなじです。
ただ、あっちの世界の方が進んでいます。」

「へぇーー…………って信じられるか!」

そんな子供騙しのおとぎ話のような話があるわけないじゃない!!!

「……………信じた方が楽ですよ。とはいってもあっちの世界の人はあまりこっちの世界のことは知らないようなので信じられなくても仕方のないことでしょう。」

「証拠は」

「…………そうですね。さっき体験したでしょう。瞬間移動を。」

……………確かに、あれは私達の世界ではあり得ないことね


「信じるしかないのねぇ……」

そうね……でも私達なんでこっちの世界に来たんだろう?
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