幼馴染みと、異世界に
「………さっ!!美緒さんの力を試してみましょうか」

「…………多分、美緒さんのは水だと思うんです。ですが微妙に被るところがあるのですよね、瑠璃さんと……」

確かに。瑠璃も水出せたし。

「まぁ、瑠璃さんの場合植物だけですし…」

でもなんでそんな悩むんだろ?

「なんでしたっけ……タリアの力は1ミリも被ることは無いはずなんです……」

「………まぁ、まずは実践するのみだろ」

「そうですね、詩音さん、あの蝋燭に火を着けてください」

ボッ…………

「ありがとうございます。では美緒さん、どうぞ」

カスッ

「あ、あれ?」

「あ、スミマセン言うのを忘れてました。水魔法は自分で作るんです」

……………………。焦ったじゃん!!!

「見ててくださいね」

リフスはパンの生地をこねるように手を動かしだした。

その手と手の間から見えるものは………水。

「わぁ、すごぉい」

「美緒さんもやってみてください」

「う、うん。」

こうかな?……………わ、すごいなんかくすぐったい

「上手です。それを蝋燭の方に……バスケでパスする感じで、でもフワッと投げて」

ふ、フワッと!?

「良い感じです。………うまいうまい!」

「よ、良かった……」

あれ、でも以外と体力消費してない気がする

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