幼馴染みと、異世界に
「……………そうか………よく来てくれたな、タリアよ」
「あの………なんで私達なんでしょうか」
この72億何人くらいいるなかの3人に選ばれるってどうよ……
「…………まぁ、やっぱり小豆嶋、花宮、橘っていうのが大きいなぁ」
「あとはやっぱり日本人だからな。ここの言語と同じだから楽なのじゃ」
「……………」
そ、そういう理由ですか……そうですか……
「……………ところで……なんで3人なんだ?前まで1人だったのに」
「………あぁ、それはじゃな……お前らの先祖に‘‘1人って結構辛いから次のタリアは2人以上にしてあげて’’と言われてな。」
…………………かるいわね
「じゃあ男の詩音が来た理由は?なんで詩音も来なくちゃいけなかったのお?」
あー、それは確かに思う。タリアになったのは花宮家でも橘家でも小豆嶋家でも。全員女の人だったし………
「それは3人だったのに急に女2人になると不安になり力が出せないかもしれない。だったらもう男でもこいつを連れてこようという訳だ」
あぁ、確かにね
いつもなんだかんだ言いつつ私と瑠璃を守ってくれる詩音がいないのは寂しいのはもちろん、とてつもない不安さえも感じてしまう。
それは私にとって詩音は大事すぎる人というわけで。詩音がいなかったら私の人生はまた違っていたかもしれない……ある意味では詩音は危険人物なの。
って前に瑠璃に言ったら瑠璃超ニヤニヤしてたな~…………なんだったんだろ、あれ。
「………俺はお前らの為にここまで来なくちゃいけなかったのか」
「うわ、なにそれ。良いじゃない、神同様の存在よ。しかも魔法が使えるのよ!?詩音そういうの好きじゃない。」
「…………うっせ」
わ、照れてる~やっぱりここに来れて嬉しいんじゃない
「ふふ、耳真っ赤」
「かわいいねぇ」