忘れない1ヶ月の恋
玄関に入ると、いかにもおばあちゃんの家っていうなつかしい匂いがした。

「おじゃまします」

龍太のおばあちゃんはきっと寝ているだろうから迷惑にならないよう、小声で言った。

「今日、小百合が来るって言ったらばあちゃん張り切って起きてるから大丈夫だ。そんな小声で言わなくても」

話している間におばあちゃんが出てきた。

「おや、小百合ちゃんかい?
龍太からいつもきいてるよー!」

「こんばんわ!お邪魔します!!」

「どうぞ!」

優しそうなおばあちゃんだった。

そういえば、龍太のお母さんはどういう人なんだろうか....



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