だから、肉まん。〔短編〕
「おいっ、なん、なんだよ、いきなり、」
息もたえだえ追いついてきた高瀬に、私は言い放つ。
「いる、よ。いっしょに、肉まん、食べたい、ヒト。」
「・・・・誰。」
切なそうな、それでいて怒っているような高瀬の視線が私を捉える。
・・・・・・。
「--------ぷっ。」
「何でそこでふき出す!?」
今俺ホント真面目だったんだけど、と呟く高瀬。
だって、高瀬がおもしろいんだもん。