だから、肉まん。〔短編〕


「やっぱり、高瀬にはおしえてやんない。」


「えぇ!?なんで!?」




私はそれには答えず、再び歩き出す。


背後で高瀬が「いったい誰なんだよ・・・」と呟くのが聞こえた。





「ねー、高瀬。」



「なに。」




隣に並んできた高瀬が、拗ねたように返事をする。


私はそれがおかしくてしかたない。



思わず笑みをこぼしながら、私は言った。





「明日は、ピロシキがいい。」



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