だから、肉まん。〔短編〕
*コンビニの店員は、
現在、午後6時34分。
………もうそろそろ“あの二人”が来店してくる頃だ。
そう思った俺は、ちらりと、肉まんがまだあと2つ残っていることを横目で確認した。
とある住宅街の隅っこにポツンと存在するこのコンビニ。
ここでアルバイトを始めてはや半年。
入った頃はまだまだ暑い日が続いていたのに、今はもう窓の外を見ても雪が積もってゆくばかり。