近未来少年少女


プレハブに戻るとアンナ、ユキも居てダイキ組は全員揃っていた


『……おかえり!』


カオリが少し気を使ってるのが分かった

……まぁ微妙な空気のまま外に出ちゃったからな…


『ただいま』


リーダーが優しく答えた


そんなリーダーを見てホッとしたのかカオリが笑顔になった

俺は言おうか、言わないか迷ったが一様カオリには報告する事にした


『あっ、カオリ…ナカジマに会ったよ』

カオリもナカジと面識がある訳だし、知っていた方がいい

『ナカジマって……?』


やっぱりナカジマと言われてもピンと来ないらしい

当たり前だ

俺だって今だに信じられないんだから


『あのナカジだよ』


そう説明すると、やっと同級生のナカジマだと分かったらしく、

『えーーー!?ナ、ナカジがここに居るの!な、なんで?』

とカオリの声がでかくなった

まぁ、当然の反応だよな


俺はナカジの様子やカシワギ組に入った事などを話した

するとカオリは……

『ナカジとこの世界も結び付かないのに…
カシワギ組の仲間になるなんて………
なんか意外すぎる…』


と唖然としていた

だよな…俺もそう思う


『ねぇカオリ!ユウキ!
今日はどこ行く?♪』


ガバッとユキが俺達に飛び付いてきた


『今みんなで話してたんだけどね、
今日はカオリとユウキが行ってみたい所行こうって♪』

ユキのお陰で俺達の空気が変わった


行ってみたい所…か


『はいはい!
私遊園地行きたい!』

カオリが手を上げて主張した

『だーかーら!
あそこはダメなんだって!』

呆れた顔でノリが返す

遊園地はカシワギ組の縄張り


だからみんな行く事を避けている


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