近未来少年少女
『あたし親に捨てられたの』
え…………
………………………
お、親に捨てられた…?
俺は突然の事で動揺しまくっていた
……………………
な、なんて返したらいいか分からない
そんな様子を見てカオリは、
『そんな顔しないでいいよ。私だって捨てられた記憶ないし』
…………?
捨てられた記憶がない?
『どーゆう…事……?』
『私の親はね、産んだばかりの私を施設の門の前に置いて行ったの』
『…………』
『たった一枚の紙だけ残してね。
“この子をよろしくお願いします。名前はカオリです”
その言葉だけ書いて私を捨てて行ったの』
信じられない現実に俺は全然言葉が見つからなかった……