近未来少年少女



『俺…よく分かんないけどさ…、お前を捨てて行った事は恨んでもいいと思う……でも産んでくれた事を恨んだらダメ…だよ』


『……』


『だってさ、産まれてきたからこうして会えたじゃん…俺達』


黙って聞いていたカオリは『うん…』と小さく返事をした

その目にはうっすら涙が溢れていた


………………
……

本当は少しだけ後悔していた


やっぱりでしゃばった事を言ってしまったと…

でも………

今思った事、感じた事をすぐに言葉にしないともう言えないような気がして………



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