近未来少年少女


……………
………


五番街…四番街…を抜けて三番街

カオリの家に到着し、『送ってくれてありがとう』とカオリは言った


『いーえ、じゃおやすみ』

俺は軽く右手を上げた


『あっユウキ……』

別れ際、カオリが俺を呼び止める

『なに?』


『本当に…本当に今日はありがとう。気を付けて帰ってね、おやすみ』


パタンッ

家のドアが閉まった

…………………
なんだろこの感じ


俺の中に今までなかった何かが芽生えたような……そんな感じ

うーん、まぁ、いっか


今日この時の瞬間が、俺にとってまた何かの始まりだった事に気付くのは


もう少し先の事



< 139 / 599 >

この作品をシェア

pagetop