近未来少年少女



『僕もここの住人だよ?
僕がここに居る事がそんなに不思議?』

ミノルは相変わらずなしゃべり方だった

余裕とゆーか全てを悟ってるみたいなそんな感じ


『へぇ…ここの住人には見えないけどな』

俺はわざと言った

『…?それなら僕はどう見えるの?』


ミノルの言葉に俺は、

『この世界を作った人間』と強気で言った


確信なんてない

だけど、確かめたかった

ミノルという少年が何者なのかを

この前はミノルの独特なペースに飲まれていたけど、今回はそうもいかない


初めて会った時からそうだった

こいつは…ミノルは突然現れて、
突然消えていく


謎だけ残して、俺の前から去っていく

だから今会えた事はチャンス、これを逃したら今度はいつ会えるか分からない



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