近未来少年少女
俺は早く出口を聞き出さないとと焦っていた
でも、ここで取り乱したら絶対に聞き出せない
だけど…………
『俺がこの世界を望んだだって?』
“君はこの世界を望んだ。出口なんて聞いてどうするの?”
『そうでしょ?だから今ここに居るんじゃない』
『違うだろ』
『?』
違う
確かに俺は大人に不信感を持っていたし、将来に不安も感じていた
だけど、俺に何度もこの世界に来るように仕向け、わざわざ道案内までして俺を……俺を…………………
『俺をこの世界に連れて来たのはお前だろ?』