近未来少年少女
確かに難しい話しじゃないのかもしれな………………………………
いやいや、難しいだろ……
俺にとってはすごく難しい
だって………
あいつの事、ミノルの事を俺は全然………………
『つまり、“今のお前には興味がない”って言った以上、ミノルはユウキの“今”以外を知ってるって事だろ…?』
『“今”以外………?』
『ばーか、“今”以外って言ったら“過去”しかないじゃん?』
“過去”………………
それじゃ………
俺とミノルは過去に会ってるって事か?
い、いつだ………?
あんなインパクトのある奴、会ったら忘れないと思うんだけどな…………
……………ん?
俺が必死に考えてる中、スゥー…スゥー…と隣で寝息が聞こえた
『リーダー?ちょっと、何寝てんの!』
『俺は夜行性なんだよっ…』
リーダーは布団に被り、俺に背を向けた
………そんな事言われても……
『ユウキも今の内寝とけ。お前寝てないだろ?目が赤いぞ』
リーダーには何でもお見通しらしい
確かに寝てないけど、こんな時に寝てられないよ…
俺が黙っているとリーダーは、
『これからが大変なんだ。寝れる内に寝とかないと体が持たねーぞ』と言った
『うん……』
『この世界の出口があるって事が明確になっただけでも大きな進歩だよ。
今は体を休めて夜話そう』
…………………
………