近未来少年少女


体をベッドから起こして、一息ついた

ミノルとの出来事が今朝の起きた事だとは思えなかった

本当にここに居ると時間の感覚が狂う


俺は夜話そうと言ってくれたリーダーの事を思い出した

今の時間だったらリーダーの活動時間だし、これからプレハブに行ってみようかな

俺はすぐに立ち上がり、ガチャッと玄関のドアを開けた

すると……………

『こんばんは♪』

そこにはカシワギが立っていた

びっくりした俺は思わず開けたドアを閉めようとした…が、ガシッとカシワギの足がドアの間に挟まった


それを手でグイッと広げ、『迎えにきたよ』とカシワギはニヤッと笑った


迎えに…?…あ…………

“夜会いに来るわ♪”


確かそう言ってたような…言ってなかったような…………

疲労とイライラのピークでまったく頭に入っていなかった


『な、何の用ですか……』

俺は他人行儀に言った


『あ〜れ♪今朝“うるせーよ”って言って来た人と別人だねぇ?』


俺そんな事言ったっけ…………?

…………………
………
言ったな…………



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