近未来少年少女


『俺の縄張り案内してやるって言っただろ?付いて来いよ』

『別に…俺は……』


『あ?』

カシワギの口調が荒くなる

別に俺は行きたくないし、行く必要ないし………

約束だって一方的にされただけで………


『いいから付いて来いって言ってんだよ』

カシワギの目線が俺を突き刺した

……………………
…………

『………分かったよ…』


俺は渋々承諾した

だって行かなきゃまじで殺されそうだし…………


俺はそのまま外に出て、カシワギの後を歩いていた


でもリーダーの所にも行かないといけないんだよな

つーかカシワギに付いてってやばくないか…?と今さら気付く


縄張りって………たぶん遊園地の事だろ?


あそこには近付くなってリーダーが………


『あ、あの…』

俺は足を止めた、カシワギは『なんだよ?』と不機嫌そうに振り向く


『やっぱり俺………』

言葉の先を濁(にご)していると、カシワギが一言、言った


『お前はダイキが居ないと何にも決められねーのかよ』



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