近未来少年少女
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カシワギの縄張りは九番街、俺の家からはけっこう距離がある
カシワギは慣れた足取りで歩き続けた
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俺はさっきの言葉を繰り返し思い出していた
………なんで俺がここから出たいって知ってるんだ…?
つーか“あいつの許可なんか待ってたら”って言ったよな?
って事は…リーダーがここを出たがってる事も知ってるって事か…?
俺はカシワギの背中を見つめながら、ブツブツ独り言を言っていた
気が付くと五番街から歩いて来て、六番街…七番街と過ぎて行った