近未来少年少女


何か手掛かりは…何か………あっ

俺はある事を思い出した


“メグミに会いに行け”

そう誰かに言われた事を


『ねぇリーダー…』

もしかしたらリーダーに聞けば何か分かるかもしれない

『なんだ?』


『メグミって知ってる?』

!!!!!!!!!!!

椅子に座って居たリーダーが勢いよく立ち上がった


『メ、メ、メグミだって?』

明らかに動揺を隠しきれないリーダー、予想以上の反応に俺は戸惑っていた


『う、うん…リーダー知ってるの?』

『し、知ってるって………え?お前何でメグミの事……』


俺は夢でメグミという人に会いに行けと言われた事を説明した


『な…なんだそれ?』と当然の反応

『俺も上手く説明出来ないんだけど……』

夢の話しをした所で、何の信憑性もないし、所詮は夢の中の出来事

でも、あれがただの夢だとはどうしても思えない

リーダーは心を落ち着かせ椅子に座り直した、そして………

『メグミという人物は確かにこの世界に存在する』と静かに言った


この世界に……やっぱり居るんだ……!


『ど、どこに行けば会える?』

そうと聞けば今すぐにでも会いたい、いや会わなきゃいけない気がする

俺は身を乗り出して聞いた

リーダーは苦い顔をして頭を抱えていた

『リ、リーダー…?』


『たぶん…………
お前の手に負える相手じゃないぞ…………?』



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