近未来少年少女
“建物の前で三人が笑っている絵”
建物は……この駄菓子屋だ…
それで…真ん中におばあちゃん、その左右に男の子二人が立っている
決して上手くはない
たぶん子供が書いた絵
でも暖かい優しい絵だった
お………ばあちゃん…?
ミ…ノ…ル………?
俺……………………?
その絵に書かれている三人
“駄菓子屋の
おばあちゃん”
“ミノル”
“俺”
まだ何にも思い出せないのに俺はそんな気がして…………
…………いや
絶対そうだ………
俺はこの絵を知っている、そしてこの駄菓子屋も……
俺はミノルの事を、大切な昔の事を忘れている
そう確信した