近未来少年少女


…………………
………
そんな様子を見たメグは、ゆっくりと腰を上げ俺に近付いてきた


『大丈夫、あたしはあんたの味方だから』

優しくポンっと肩を叩かれた

俺はそれでも動揺が取れなかった


『な、なんでミノルの事……………』

声を絞りだし出た言葉


メグの目はリーダーと同じ目をしていた

優しくて暖かい目、でもリーダーよりも強くて嘘偽りのない目だった


『ミノルはあたしの弟だから』

ドクン……
ドクン……………

俺の心臓が大きく跳ね上がった


『ま、まじで……?』

俺の頭は一気に真っ白になった




『嘘よ』


え゙?ちょ、嘘かよ!!!!!!
ガクンと拍子抜けしてしまった


なんだよ!めちゃめちゃびっくりしたじゃねーか……!

メグはクスクスと笑って一人で楽しそうだった

そんなメグを見て俺は怒る訳でもなく、ただ落胆していた

メグとミノルが深い関係なら絶対に何か大きな事が掴めると思ったのに


『そ、そんな嘘付くなよ……』

ポツリと言った俺の言葉に、笑っていたメグの顔が真剣になった


『本当の弟じゃないけどね、私達は兄弟みたいな関係だったの。これは嘘じゃないよ』

メグの顔は少し悲しい顔をしていた



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